<『異形』とは>

 来訪者勢力『人狼』を洗脳し、長い期間に渡って吸血鬼との戦争に駆り立てていた存在。
 それが『異形』です。
 彼らは自らをゴーストと名乗り、ビャウォヴィエジャの森に能力者達の新たな敵、『抗体ゴースト』の群れを出現させました。

 異形は生命の根源『ディアボロスランサー』に強く反応して出現した、生命を滅ぼすためのゴーストです。
 彼らは自分達をも取り込むことのできる原初の吸血鬼を滅ぼすために吸血鬼を主目的として地球に現われましたが、700年前の世界結界構築によって『ディアボロスランサー』が地球に存在することを認識、それを破壊することも目的としていました。
 数々の策謀を巡らせ、龍脈に眠っていたディアボロスランサーを具現化させた異形達は、ディアボロスランサーの破壊によって世界全ての生命を根絶せんとしました。ですが、その目論みを銀誓館学園と妖狐、悪路王軍によって防がれた後、「生と死の境界線」において「生と死を分かつもの」が滅ぼされたことによって、地球で確認されていた異形達は完全に滅びました。

■清廉騎士カリスト

 『異形』のリーダー格と目されている清廉騎士カリストは、スライム状の肉体を持つ異形です。
 彼は人狼十騎士第3席として人狼騎士団に潜り込み、メガリス『ニーベルングの指輪』を用いて、長年に渡って人狼騎士達を洗脳して来ました。
 『顔の無い男』として『闘神の独鈷杵』をマフィアに与え、闇の武道大会を行わせていたカリストは、コルシカ島において『闘神の独鈷杵』の力で集められた力を利用し、世界結界破壊儀式を執り行おうとします。
 その企みは銀誓館学園の能力者達によって撃破されたものの、彼は緑色のスライム状に姿を変えて脱出。
 その後は表舞台には出て来ませんでしたが、処刑人に原初の吸血鬼『伯爵』の従属種ヴァンパイアとなった聖女アリスの抹殺を命じたり、フェンリルを用いたヨーロッパ侵攻を計画するなど暗躍していました。
 カリストはヨーロッパ人狼戦線3において再び撃破されましたが、今度は石化されニーベルングの指輪を奪われながらも再び逃走。さらにアクアライン札幌神戸と立て続けに撃破されながらも逃走しています。
 戦闘時には液状の体を利用した侵食攻撃を得意とし、多少のダメージはたちどころに回復してしまいます。

 度重なる敗北の後、オロチと化したカリストは諏訪湖地下に出現したディアボロスランサーを破壊し、全生命の絶滅を図りますが、銀誓館学園は諏訪湖決戦でこれを阻止。オロチ化によって復活能力を失っていたカリストはこの戦いで、完全に滅び去りました。

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闇の格闘大会 ヨーロッパ人狼戦線2 ニーベルングの指輪
ヨーロッパ人狼戦線3 月よりの使者 伯爵戦争/善悪の彼岸
ブリュンヒルデの騎行 諏訪湖決戦
 ⇒⇒⇒『円卓』戦慄
 ⇒⇒⇒『情熱』乱入
 ⇒⇒⇒≪裁き≫のとき
 ⇒⇒⇒円卓の侵入者1
 ⇒⇒⇒円卓の侵入者2

■無血宰相トビアス

 無血宰相トビアスは、「脳だけの頭部」と少女の声を持つ異形です。
 トビアスは騎士団を統括する大騎士長ビスマルクを補佐する人狼十騎士の第2席として人狼騎士団を治めていました。
 ですが、その裏ではビスマルクをはじめとした多数の騎士を人体実験の材料としており、鳥の頭部を持つ体に改造するなど非道な振る舞いを繰り返していました。改造を施された人狼騎士達は、銀誓館学園の能力者達にとっても手強い敵となっています。
 ヨーロッパ人狼戦線3において出現したトビアスはメガリス「グレイプニル」「逆賊の十字架」を所有し、戦闘時にも使いこなしていました。
 トビアスはこの決戦で能力者達に倒されたもののカタストロフを経て日本に出現、源平合戦を引き起こします。
 源平合戦で石化、捕獲されたトビアスは、入出不能の神戸の影の城内部で破壊され、封印されました。
 その後、『情熱』のブリュンヒルデらによる解放作戦が行われましたが、能力者達はこの作戦を阻止することに成功しています。

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ヨーロッパ人狼戦線3 カタストロフ 源平合戦
 ⇒⇒⇒異形出現 その1
 ⇒⇒⇒異形出現 その2
 ⇒⇒⇒大騎士長の間にて
 ⇒⇒⇒トビアスをどうするべきか

■水晶剣ルルモード

 『人型に次元がくり抜かれた』ような姿の水晶剣ルルモード。
 彼は『全ての来訪者が求めるもの』を名乗り、人狼十騎士第9席として、1万数千体に分裂して銀誓館学園の能力者達の前に姿を現しました。
 ヨーロッパ人狼戦線3の激戦の中で分裂したルルモードはほぼ全てが倒されたはずですが、決戦の後にも再び姿を現し、抗体ゴーストを出現させる『万色の稲妻』を引き起こしています。
 また、『情熱』のブリュンヒルデによる全国一斉襲撃の際には、他者を転移させる能力を見せています。
 戦闘時には、手にした水晶剣を用いて次元を斬り裂く奇妙な剣技を操ります。

 幾度かの作戦の失敗の後、自らをファラオ復活のための生贄にしたと言われていましたが、多数の分身体を出現させる力を喪失しながらも生と死の境界線での戦いにおいて「転移門」の能力を有した巨大存在として出現します。
 ですが「生と死を分かつもの」の滅びと共に活動を停止し、幻影のランドルフの「聖杯剣」によって転移能力を奪われ、その存在は消滅しました。

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ヨーロッパ人狼戦線3 カタストロフ 伯爵戦争/善悪の彼岸
ブリュンヒルデの騎行
 ⇒⇒⇒『円卓』戦慄
 ⇒⇒⇒『情熱』乱入
 ⇒⇒⇒≪裁き≫のとき

■生と死を分かつもの

 おぞましい触手が無数に集まり、醜悪な巨人となったかの如き姿の異形です。
 虚無と静謐に満ちた『死の世界』の番人であり、抗体ゴースト「ルールー(トゥルダク)」をこの世界に出現させているのは、この異形に他なりません。
 巡礼士と人狼騎士団によるジハードを妨害するため、世界結界の効力を一時的に打ち消す大穴と共にカンボジアに出現。
 大量のルールーによってジハードを危機に追いこみました。
 この事件から『死の世界』に繋がる「大穴」と共に出現することが判明していますが、逆に大穴が現れていない時には一切手出し出来ず、大穴内部にも大量の戦力を保有しています。
 直接交戦した能力者達の報告によって、触手による直接攻撃や精神への攻撃といった戦闘能力が確認されています。

 その後、エジプト神魔軍の復活を導くなど暗躍していましたが、能力者達の活躍によって日本への顕現を阻止された上、ディアボロスランサー破壊を目的とした諏訪湖決戦に到るまでの龍脈を操りオロチを出現させるために膨大な力を消費しており、今の時代からは手を引いたと目されていました。

 ですが、「生と死を分かつもの」はルールーを用いて戦力を整えた後、いつの日か復活する異形達と共にディアボロスランサーを破壊することを目論んでおり、その可能性を危険視した銀誓館学園、妖狐、悪路王の連合軍によって「生と死の境界線」での戦いで撃破されました。
 その撃破によって「生と死の境界線」は揺らぎ、『生命』が世界本来の死の領域へと広がっていくこととなりました。

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 ⇒⇒⇒『円卓』戦慄
 ⇒⇒⇒死の淵にて
 ⇒⇒⇒ジハード救援作戦:キリングホール
 ⇒⇒⇒ジハード救援作戦
 ⇒⇒⇒≪裁き≫のとき
 ⇒⇒⇒大地の精髄にて
 ⇒⇒⇒円卓の侵入者1
 ⇒⇒⇒円卓の侵入者2