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 なにはともかく、やってみよう!?
 TRPG版『無限のファンタジア』の体験日記です。
 登場人物の紹介はこちら。                          画:888

TRPGって?
キャラメイク
冒険開始!
GMに挑戦
終章


第7話 〜冒険の舞台は?〜
○月△日
 好きなゲームを紹介するとき。
 必ず、どんな世界でどんな場所が舞台なのかを説明すると思う。
 無限のファンタジアのTRPGも例外ではない。



「じゃあ、無限のファンタジアについて説明しよう」
 GMは僕らに向かって、そう切り出した。
「無限のファンタジアは、ファンタジー世界を旅する冒険者になって遊ぶTRPGなんだ。グリモアと呼ばれる神々の力の結晶で、様々なアビリティが使える。あ、アビリティというのは、一般的に言う魔法のようなものと考えてくれればいいよ。まあ要は、剣と魔法、そして竜のいる世界だって事だね」
 その説明に僕らは頷きながら、聞いていた。
「君達が冒険するのは、このランドアース大陸だよ。君達が住んでいる国の名前は『同盟諸国』。この山……さいはて山脈って言うんだけど、その麓周辺が君達の国になるよ。そこから冒険が始まっていくから、ちょっと覚えておいてね。君達が冒険する世界についての説明はこのくらいかな。何かわからないところは?」
 ………あれ?
 これで終わり?
 他にも、同盟諸国にあるグリモアは『希望のグリモア』と呼ばれていて、特別な力があるとか。
 グリモアを巡る戦いが行われているとか。
 たくさんの国があるとか、ドラゴンズゲートで場所を移動する事ができるとか……。
 そういうの言わなくてもいいのかな?

「特にないみたいだね。それじゃあ次に……」
「あ、あの……希望のグリモアの話とか、しなくても大丈夫なんですか?」
 おずおずと僕が尋ねてみた。
「うーん、今回の冒険には関係ないかな。それよりも、他にも覚えてもらう事があるからね。それに知って欲しい部分は話したと思うし。あ、興味があるなら、後で調べてみるといいよ。基本ルールブックなら、【84ページ〜93ページ】の部分だね」




 どうやら今回の冒険には必要ないものらしい。
 よくよく考えてみれば、僕は事前にPBWとかで無限のファンタジアを知っているけど、知らない人にとっては、理解するのは大変なくらい沢山の情報がある。
 もちろん、知っていた方がより深く楽しめるだろう。
 だが他にも、ダイスを振って攻撃したりとか、キャラクターを作ったり、演じたりする等の、このTRPGの基本的な遊び方に慣れるって事の方が、より大切な事なんだろう。だからGMさんは、世界設定はざっとした説明に留めたんだな。

 そういえば、僕も友達に何かを説明するとき、必要な部分だけ説明して、他は質問されたときに答えたりしている。これと同じ事なんだ。
「わかりました、ありがとうございます」
 僕はGMに礼を言って、質問を終わらせた。



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